対談 ”想い”で繋げる地域の輪 第12回 後編
ボンズシップ清水社長の対談企画スタート!
この業界に携わり、ご活躍されている皆様の
“想い”をお届けすることで、関連機関との繋がりや、
より安心して暮らせる地域作りに寄与できれば幸いです。
第12回目は、
株式会社Cheer Ridge 代表取締役 服部 陽子 様
にご協力を頂きました。

対談の様子はこちらのブログで前編/後編に分けてお届けいたします。
前編では介護業界や産業ケアマネの道へ進まれたきっかけなどをお聞きしました。
※以下、対談内容の黒字は清水社長、青字は服部様といたします
改めて…産業ケアマネってなんですか?と聞かれたら
服部さんはどのように答えますか?
社会課題である介護離職を抑制することができれば、
超高齢者時代に突入した日本を救える可能性があると思っています。
それと同時にそれを下支えする介護業界の社会的な存在意義を
ぐっとあげる責任もになっていると思っています。
高齢者2人を現役世代が1人で支えつづけなければならない
そんな時代の中で親御さん等の介護で仕事を辞めてしまう人が10万人いて、
その影響で仕事のパフォーマンスが約3割下がるといったデータも
経済産業省から発表されているわけですが
この状況でコアな現役世代が働けなくなると日本はどうなってしまうのか・・・
社会構造さえも大きく変わってしまうのではないかという問題がありますよね。
もう誰にとっても他人ごとではないビジネスケアラーの悩みに寄り添い、
介護が始まる前から企業内で介護について学ぶ機会を持っていただけることで、
介護パニックを予防ができる、それが産業ケアマネの役目であると強く思っています。
企業の中に入ると包括支援センターを知らない人が大多数です。
実際のところ、セミナーでヒアリングをすると参加者50人ほどで3-4人しか知らないんです。
であれば企業の中でのリテラシー強化とともに、
どんなフェーズで地域包括支援センターに結びつけばいいのか、
適切にリード出来ますよね。
そういう予防的観点という意味でも大きな役割を担なえるのではないかと考えています。
産業ケアマネの日本国内の人数ってどれくらいなんですか?
1,700人くらいはいると思います。
もっと増えていくのを目指しています。
私自身も産業ケアマネではありますが、
ケアマネジャーを紡ぐ会の東京支部長の役目も頂いていますので、
産業ケアマネの仲間を増やすということにも力を注いでいます。
どのような企業が産業ケアマネを導入しているのでしょうか?
定着率でいうと大企業が多いです。
中小企業ですと社長とも距離が近かったり、
社長の動きとか上司の動きがあまりにも見えてしまって、
逆に言いづらいって事もありますよね。
なので本当は中小企業にももっと、
入れさせて頂きたいのはあるんですけれどもなかなか導入できない。
そこに多分私たちのまだ足りないところとか
ビジネスチャンスがあるはずだと思っています。

社労士、産業カウンセラー、産業医と産業ケアマネで、
ちょっと重なってる部分がありそうな気がしていて…
例えば、私たちは基本的には介護休暇、介護休業とかフレックスとか
制度説明はするんですけど、ただ休みましょうって言うのではなくて、
収入面でのデメリットも考えいかに休まないで働くためにどうするか?
という話をするんです。
おそらく社労士さんは多分それよりもこういう制度がありますよと言って、
どの制度を使いましょうか?になると思うんですよね。
社内のアンケートを取ると皆さん“休みたい”が本意ではないことが多いです。
戻るのも大変だし、その分お給料がカットされるわけですし。
従業員さんは、できる限り働き続けながら、
もし一時的に休む必要があってもちゃんと職場に戻れる方法を考えていきたい。
その想いに出来るだけ寄り添えるのが産業ケアマネだと思います。
それぞれの介護の悩みって社労士とかカウンセラーでは答えは出にくいと思うし、
事例もたくさん出るわけではないと思うのでそこも現場を経験している
産業ケアマネの強みです。
介護休業とか介護休暇っていう制度は、
選択肢としてしっかり作るべきだと私は思っています。
その上で、何でもかんでもそこに放り込むのではなく、
やっぱりAさん、Bさん、Cさんみんな違う考えでみんな違う価値観に対して、
プロの産業ケアマネさんが、この人にとって、この人の家族状況にとって、
この人の考え方はどうかというような要素をたくさん詰め込んだ
アドバイスをするということですね。

個別性が高いと思っています。
社内の人間ではない外部の全然違う人だから話せるっていうことも
やっぱりあると思います。
そこはやればやるほど感じます。
前は、産業ケアマネとケアマネジャーをやるとき意識を分けていましたが、
どちらも経験したうえでより高い目線で全体を見ることが出来るようになり
支援の幅を広げ、質を上げることができていると感じています。
例えば利用者さんと関わる時、
そのご家族もビジネスケアラーなんだっていう見方ができると、
支援の仕方で家族も守ることが出来ますよね。
皆さん安心して働いてほしいですし、そこに罪悪感を感じないでほしいなと思います。
あらゆる社会問題で日本国内全体の産業がどんどん低迷して行ってる中で、
さらにその介護離職による経済損失と社会保障財源のネガティブ要素に
立ち向かっていらっしゃるのですね。頑張って頂きたいです。
本日はありがとうございました。

【編集後記】
インタビューは以上となります。
服部様との対談はいかがでしたでしょうか?
私自身、親の介護について
”自分はまだ大丈夫、その時が来ても仕事は続けるつもり”
でおりました。(今となっては甘い考えで喝を入れたいです…)
ですが年間10万人の介護離職問題…
仕事を辞めようと思っていないのに辞めざるを得ない状況、
コアな働き手不足の加速、
復職の難しさ、
など実際に産業ケアマネとして関わったケースのお話を聞いて
誰しもに起こり得ることなんだと痛感しました。
自分や身の回りの人が実際にその問題に直面し困った時、
まずは専門性の高い産業ケアマネに相談するという選択肢が
すぐそこにあるような安心して生活を送れる社会
になってほしいなあと思います。
ブログを読んでいただいた皆様にとって、
社会問題ともなっている”介護離職”を
「自分事として考えるきっかけ」となったらいいなと思いながら
記事の編集をさせて頂きました。
服部様、この度は貴重なお話をありがとうございました。
🌞おまけ🌞

(せっかくなのでとボンちゃんともお写真を撮って頂きました😊)
株式会社 ボンズシップ | 2026.05.29 14:00




