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対談 ”想い”で繋げる地域の輪 第11回 後編

ボンズシップ清水社長の対談企画スタート!

 

この業界に携わり、ご活躍されている皆様の

“想い”をお届けすることで、関連機関との繋がりや、

より安心して暮らせる地域作りに寄与できれば幸いです。

 

第11回目は、

M’sクリニックもんなか 院長 森多 克行 様

にご協力を頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           

2018年 M‘sクリニックもんなかを開設

訪問診療と外来診療を両立する傍ら

東京都から認定を受けたオレンジドクターとしても

地域の在宅医療に貢献されています。

 

🔍M’sクリニックもんなか HPはこちらから

                           

 

対談の様子はこちらのブログで前編/後編に分けてお届けいたします。

☛前編はこちらからご覧ください

※以下、対談内容の黒字は清水社長、青字は森多様といたします

 


 

関係機関と連携しやすい環境を作っていくことも大事ですね。

先生のクリニックでは働く環境の整備はどのように工夫されていますか

 

子育て中のスタッフが多いので、お子様のための急な休みにも対応できるように

スタッフの数を増やし規模を大きくしてカバーし合えるような環境にしています。

 

HPの集合写真もみなさん雰囲気が柔らかくて素敵ですね。

 

 

 

 

 

 

 

皆で食事をする機会が多いからかなと思います。

クリニックでお昼にお弁当を食べる機会が月1回あったり、忘年会、送別会をやってます。

それも強要はしないのと、キッズの参加もOKにして。時代に合わせてそういう配慮をしています。

仕事では、やりがいをみつけてほしいと思います。ただお金を稼ぐだけでなくて。

患者さんの訪問日でなくても“ああ〇〇さん大丈夫かな”みたいな会話だったり、

“今日○○さんに会える!”っていう会話がふとでてくる場面をみかけるんですが、

そういった家族のような温かい想いはスタッフ一人一人にどんどん生まれてほしいなと思います。

 

私自身、患者さんの訪問をするときに何か一つでも笑わせてあげたいという想いがあります。

人間誰でもいつかは亡くなる時が来ますよね。

その最期を出来るだけ自宅で看取るという“仕事”ではあるけれども、

治らない病気で状態が悪くなっていく一方でも周りのみんなもご本人も笑顔で最期を迎えられる、

そんな“家族”のような寄り添い方ができればいいなと思います。

 

患者様、ご家族様との関係はとても重要ですよね。

 

そうですね、ご家族様も一人一人を尊重したいので続柄だけで呼ばずに、名前で呼んでいます。

「奥さん」ではなく「よしこさん」みたいに。

そうすると小さな困りごとも相談してくれるような距離感に変わってきますので。

 

在宅ならではの工夫ですね。

 

在宅医療は病院の治すというニーズとは違いますから、

病気を受け入れ、許容して、良い人生だったと最期に思って、

家族の皆さんも亡くなって残念ではあるけれでも生きてくれてありがとうと思っていただければと思います。

もちろん家族がいない人も周りにいる人達で支えていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

人の人生の最期に向き合うという医療の力を感じます。

先生は経営者でもありますが、経営についての想いはなにかございますか

 

お金儲けが毛頭にあってはやっていけないのかなと思いますね。

クリニックを続けていかなくてはいけないということはもちろんですが、

きちんと医療を提供して、想いがぶれないことを大切にすれば継続できると思います。

今後は、腹膜透析に尽力したいと思っていて、血液透析をしながら、

おうちで腹膜透析をする患者さんのベッドからベッドまでを支援できる医療を提供したいです。

そのためにも同じ想いを持つ先生を見つけたり、クリニックの規模を大きくしていければなと思っています。

 

ありがとうございます。最後に先生が考える江東区の医療についてお話を伺えますか

 

そうですね。江東区の在宅医療を担う医師同士でもっと連携を強められたらと思います。

特に医師会についてはケアマネジャーさんや実際に医療を受けるみなさんの困りごとがあると耳にします。

足りない部分はお互い補い合えるような医師同士の関係性が必要ですよね。

そこに向け、私も含め医師会での話し合いの場が必要であると思っています。

患者さんを支える医師一人一人が自覚を持ち、患者さんだけでなく、

家族の方や連携している方々の力になれるよう変化していきたいですね。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

 


 

 

 

【編集後記】

森多先生のお話は以上となります。皆様いかがでしたでしょうか。

私は改めて“社会貢献”ということについて考えることができました。

森多先生が在宅医に転身するきっかけとなった東日本大震災。

TVの画面越しでみた被災地の様子は14年経った今も

つい昨日のことのように思い出されます。

当時は中学生の頭ながら「私もなにかしなくては、でも何ができるんだろう」と

葛藤したこともありました。

私自身の性格的なこともあるかと思いますが…

誰かのために何かをしなくてはと思いつつ、

実際に行動にうつすことの難しさは歳を重ねた今も強く感じます。

そんなこともあり、森多先生の“困っている誰かの為に何かしたい”というような

社会貢献への熱い想いを迅速に行動にうつし、

目標としているイメージを実現させていく姿に心打たれるばかりでした。

そして、江東区にもオレンジドクター(東京都から認定を受けた認知症サポート医)の方が2名いらっしゃるそうで、

そのうちの一人が森多先生だそうです。

「とうきょうオレンジドクター」と調べると詳細を読むことが出来ます。

気になる方は是非一度目を通してみてください。

貴重なお話をありがとうございました。

株式会社 ボンズシップ | 2025.08.29 16:00