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対談 ”想い”で繋げる地域の輪 第11回 前編

ボンズシップ清水社長の対談企画スタート!

 

この業界に携わり、ご活躍されている皆様の

“想い”をお届けすることで、関連機関との繋がりや、

より安心して暮らせる地域作りに寄与できれば幸いです。

 

第11回目は、

M’sクリニックもんなか 院長 森多 克行 様

にご協力を頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           

2018年 M‘sクリニックもんなかを開設

訪問診療と外来診療を両立する傍ら

東京都から認定を受けたオレンジドクターとしても

地域の在宅医療に貢献されています。

 

🔍M’sクリニックもんなか HPはこちらから

                           

 

対談の様子はこちらのブログで前編/後編に分けてお届けいたします。

※以下、対談内容の黒字は清水社長、青字は森多様といたします

 


 

よろしくお願いします。

森多先生が訪問診療の医師を目指したきっかけはなにかございますか?

 

きっかけは2011年に起きた東日本大震災です。

震災前までは美容整形医療に携わっており、自分自身の次のステップへの準備や貯蓄を考え動いていました。

ですが、あの震災を経験し「これからは“社会貢献”をしたい」と思い立ったんです。

まず、僻地医療の人材不足を考え、東京都保健課へ話を聞きに行きました。

そこで今後は在宅医の人材が不足するという事実を知り、少しの不安もありましたが

“先生なら大丈夫です!”という言葉に背中を押され在宅医になるべく、

様々な研修や勉強を始めることにしたのがきっかけです。

 

思い立ってから実際に行動にうつされるまでが迅速ですね。

働きながら勉強されるのは大変だったのではないでしょうか。

 

そうですね。たくさん勉強しました。

 

世の中を長い目で見たときにこれから何が必要なのかを考えて社会貢献を目指し努力されたのですね。

実際に在宅医になられてからご尽力されたことはなんでしたか。

 

在宅医療に従事して かれこれ14年目になります。

在宅医療制度が始まって6年目の2006年に制度が変わり、

在宅療養支援診療所という制度が出来ました。

私がこの業界に入った頃は業界が盛んになってきた時期ですので、

やるべきことがたくさんありましたし、

在宅医療という基盤を作るために学会などに参加して皆さんと日々試行錯誤していました。

 

今の在宅医療の現場を作ってくださっていたんですね。

その頃から江東区で開業しようと考えていたのですか?

 

自分で開業する前は大きな訪問診療のグループに入りました。

そのグループは施設診療がメインでしたので、在宅医療を勉強するために

地域包括支援センターを持つ医療機関に移動し2年弱を過ごしました。

そこにはヘルパーさんやケアマネジャーさんもいて、すごく勉強になりました。

それらを経て、まず最初にご縁のあった行徳総合病院のある千葉県行徳で在宅医療を開業しました。

しばらくして系列の静岡県の診療所でも人手が必要になり、

行徳と静岡の行ったり来たりの生活をしていました…

最終的にはクリニックをお任せ出来る先生が見つかりましたが、

それまでの間、なるべく移動のしやすい場所はないかと探したところ、

この門前仲町という地に出会ったんです。

その2018年にこのクリニックは始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

あと3年で10周年ですね!

江東区という地は以前から馴染みというわけではなかったですが

思い切って開業されたんですね。

 

失敗や挫折の経験を乗り越える力を付けてきましたので、

転職や開業といったことも成功する姿だけを

しっかりイメージして取り組むことができました。

 

強い想いをもっていないとできない事ですね。

業界全体が右肩上がりの時ももちろんあったでしょうが、

それでも別の道に進む方もいらっしゃったことと思います。

 

そうですね。在宅医療から別の方向へ進む方もいました。

この在宅医療は医師中心の単独的な医療ではなく

ケアマネジャーさんたちと連携して患者さんを診ていくことが重要になると思います。

関係機関と良好な関係を築いていくことが大切ですよね。

自分たちだけでは良質な医療は提供できませんから、

家族の皆さんやケアマネジャーさん、薬局さん、ヘルパーさん、訪問入浴さんですとか、

他職種連携を大事にしていきたいです。

あとは同じ訪問診療の同職種同士でも連携したいです。

自分だけ儲かればいいという考えではなく

みんなで在宅医療を作っていくんだという心持ちでいたいですね。

 


 

前編では、森多先生が在宅医療の道へ進まれたきっかけや

江東区との出会いもお伺いすることができました。

後編では、患者さんや在宅医療に対する想いをお伝えしていきます。

 

後編の公開は8月下旬予定です。お楽しみに!

株式会社 ボンズシップ | 2025.08.08 16:00