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対談企画~医療福祉介護に携わる方へインタビュー”想い”で繋げる地域の輪~ 第8回 前編

ボンズシップ清水社長の対談企画スタート!

 

この業界に携わり、ご活躍されている皆様の“想い”を

お届けすることで、関連機関との繋がりや、

より安心して暮らせる地域作りに寄与できれば幸いです。

 

第8回目は、

株式会社 WAGON 

専任講師 小坂 宣靖 様

にご協力を頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小坂さんはオープニングスタッフとして

弊社開業時から在籍。

亀戸サテライトの立ち上げに尽力してくださいました。

現在は、株式会社WAGONの専任講師として

看護学生への講義をされています。

 

 

対談の様子はこちらのブログで前編/後編に分けてお届けいたします。

 

※以下、対談内容の黒字はボンズシップ清水社長、青字は小坂様といたします

 


 

では、よろしくお願いします。

年々看護師の就労数は増えつつあるものの、

今まで以上に高まる需要に、現場の負担増加や

離職、看護師不足の問題が深刻化してきました。

看護学生を現場へと巣立たせる立場となった今、

このような問題について、どのようにお考えでしょうか。

 

最近は看護師の仕事の魅力が伝わりにくいのではないかと思っています。

なので、授業では“看護師の仕事はこんなにいいことがある”と

その魅力も伝えるようにしています。

 

我が社を巣立った後、

今のこの仕事を選んだのには何か理由があるのでしょうか。

 

きっかけはコロナでした。

サテライトの立ち上げを任せて頂いた当時、

“私は亀戸サテライトを一番にするぞ!

責任を持って仕事をするぞ!”と意気込んでおりました。

周りのスタッフも一生懸命ついてきてくれていましたが、

コロナが流行し始め、一時稼働が止まってしまったんです。

その時、何をしようか何を指示すればいいんだろうと

悩んでしまうこともありましたが、

皆がそれぞれ自分で考えて動き出す姿がみえたんです。

 

今まで、それぞれのやりたい役割を

与えることが大切だと思っていましたが、

その姿を見て、ステップアップする機会を

与えることも大切にしたいと思ったんです。

その為には、亀戸サテライトの責任者という立場だけでなく、

広く外の社会に目を向けて仕事をしようと思いました。

その後、地域にもっともっと関わっていけたらいいなという思いもあり、

方向転換していくことを決めました。

 

地域活動では、人に伝えることの難しさを実感しましたし、

そこから人に伝えるってなんだろうと考えるようになりましたね。

看護師の講師もそこから繋がりました。

色々調べていくうちに、WAGONさんに出会って、

講義を見たら面白い!と思って。

自分もこうなれたらいいなと思うようになりました。

最初はボンズシップの中でのステージの変化を考えていましたが、

自分も新しいチャレンジをしたいという思いで、

この道を進ませていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

地域貢献活動を通じて人への伝え方の

試行錯誤を重ねてきたわけですね。

改めて具体的な講師のお仕事を教えて頂けますか?

 

色々ある教科の中で、特に地域在宅の分野を

担当させて頂くことが増えてきました。

在宅と病院の役割の違いや地域や他職種、社会資源と

どうやって関わっていくかを話しています。

そこでの看護師は地域の中核を担いますし、

自分で考えながら仕事を進められる良さを

伝えられるように意識しながら講義しています。

 

ボンズシップでのこんなことが活かされた!

ということはありましたか?

 

私は夜間早朝休日の緊急当番を担当した際に

お看取りをさせて頂く機会が多かったので、

そういった経験から学べたことも伝えていきたいですね。

特に学生の頃は死に対して恐怖やマイナスなイメージを

持ちがちですが、その中でも周りがきちっと支援して、

本人の納得のいく形にすることができれば、

良い場にもなるという事を伝えたいんです。

以前、医療・介護の介入の仕方に強いこだわりがあるご家庭の

担当になったことがあるのですが、私しか訪問できず本当に大変でした。

いざお看取りになった時に連日の訪問だとマンパワーにも限界がありますので、

どうしていくのかを決めるのにとても時間がかかりました。

まず傾聴することを大切にして、話し合って、

他のスタッフや他の事業所を受け入れてもらえて、

最期は、本人も安心して穏やかに

息を引き取ることができたと思います。

その時、みんなで着せたい服を着せてあげたり

体をきれいにしたりすることで

ご家族の皆さんにとっても悲しいだけでない、

特別な時間になったことに心を動かされたのを覚えています。

 

若い頃は死について考える機会や

身近な方が亡くなる経験が少ないと思いますので、

そういった体験談を聞けることは貴重だと思います。

学生に看護師資格の取得をサポートする立場の小坂さんとしては

看護師という資格を活かしてどのように活躍してほしいとお考えですか。

 

 

 

 

 

 

 

看護だけにこだわらなくてもいいんじゃないのかなあと

最近思っています。

今の時代の流れは病院よりもどんどん地域に

密着していこうとなっていますよね。

担い手はどんどん少なくなっていくので、

予防に力を入れるようになると思います。

そうなると、もちろん基本的な看護の仕事も必要ですが、

そのほかの知識や分野に目を向け広く社会を知り

人間性を高めるということが必要になると思っています。

 


 

お話の途中ですが前編は以上となります。

後編をお楽しみに!

株式会社 ボンズシップ | 2024.04.24 12:09