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「啐啄」

この頃はようやく暑さから和らぎ、秋の訪れを感じる過ごしやすい季節になってきました。
そしてあっという間に冬が到来し、1年の中でもこういう丁度よい気候は本当に短く感じられますね。

先日、私が所属する経営者団体、「東京中小企業家同友会」(経営者の学びの場、研鑽を積む場)のあるセミナーでの話。
全体をまとめてくださっているリーダーからの総括の中で、「啐啄」(そったく)という言葉が出てきました。

皆さんは、「啐啄」ってご存知ですか?
「啐啄」とは鳥の雛が卵から生まれ出ようとするときに、卵の殻を内側から一生懸命にコンコンつついて音を立てます。
それを聞きつけた親鳥がすかさずコンコンと卵を外からついばんで殻を破る手助けをすることです。
「啐啄同時」という禅語もありますが子育ての関係だけでなく、まさに人育て。
仕事における人材育成にピッタリの考え方だと深く感心してしまいました。
学ぼうとする者と教え導く者の息があって相通ずること。成長する者と導く者の間に生まれる絶妙な好機を逃さないこと。

もし上司がまだその域に達していない部下を無理やりつついてマシンガンのように
自分が教えたい事だけを一方的に投げつけて現場の仕事に放り出したとしら…。
成長途上の部下は何も準備が整わずに良い仕事はできないかもしれません。
お客様からの信頼を得られず自信を失ってしまうかもしれません。

かといって、上司がいつまでたっても指導を疎かにして放置し、自分の力で這い上がってこいと手を差しのべなかったら…。
自分の力だけでは仕事のフィールドに立つことさえできないかもしれません。
そのまま力尽きて辞めてしまうかもしれません。

部下は導いてほしい時を上司に伝える事、上司はそのタイミングを間違わない事。
絶妙な好機を逃さないことが人の成長を促し、社会で役立つ仕事に繫がり、関わる全ての人の幸せに繋がってくるのです。

私たちボンズシップはこれからも江東区を中心に訪問看護、訪問マッサージ、ケアマネジャーの仕事をする中で
もっともっと地域にお役立ちするために新しく仲間になってくれる方を歓迎します。
「啐啄」の考え方で一緒に成長を目指しませんか?
ご興味ある方のお問合せお待ちしています。

 

株式会社 ボンズシップ | 2021.09.14 17:02