心と体を整える季節
心と体を整える季節 〜作業療法士が伝えたい“秋のリハビリ”〜
こんにちは。作業療法士のUです☺️
朝晩が冷え込み始め、空の色や空気の香りに秋の深まりを感じる季節になりましたね🍂🍠
この時期になると、「なんとなくやる気が出ない」「気分が落ち込みやすい」と感じる方が増えてきます。
今日は、そんな“秋の心と体”を整えるためのヒントをお届けします。
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🍁 秋の気分の落ち込み、実は「季節の変わり目うつ」かも?
秋から冬への季節の変化は、体だけでなく心にも影響を与えます。
日照時間の減少により、脳内の“セロトニン”という神経伝達物質が減り、気持ちが沈みやすくなることが知られています。
このような変化は、医学的にも「季節性うつ病(季節性情動障害)」と呼ばれています。
訪問リハビリの現場でも、
「外に出るのが面倒になった」「何もする気が起きない」というお声を伺うことがあります。
そんな時に私が大切にしているのは、**“生活リズムを整えること”**です。
💡心と体を整える3つのポイント
1️⃣ 朝日を浴びて1日を始める🌞
→ カーテンを開けて日光を浴びるだけで、体内時計がリセットされ、脳が“活動モード”に切り替わります。
2️⃣ 日中に少しでも体を動かす🚶♀️
→ 室内でのストレッチや、家の中を少し歩くことからでもOK。
筋肉を動かすことで体温が上がり、気分も前向きになります。
3️⃣ 季節の楽しみを生活に取り入れる🍀
→ たとえば、窓を開けて金木犀の香りを感じたり、お散歩をして小さな秋を見つけたり、秋の味覚を使った料理を作ったり食べたり。
「ちょっとやってみよう」くらいの気持ちで十分です。
小さな動きや感覚の刺激が、心と体のエネルギーを少しずつ回復させてくれます。
私たちがサポートするリハビリも、無理のない範囲で“動くこと”を通して心身を整える時間なのです。
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☕ お家でできる“心のリハビリ”〜やる気が出ない時に〜
「何もしたくない」「やる気が出ない」と感じる日、ありますよね。
そんな時は、“頑張ること”ではなく、“心を休ませながら少しずつ動かすこと”が大切です。
私たちはこれを“心のリハビリ”と呼んでいます。
心のリハビリとは、できないことを責めるのではなく、「今の自分にできる小さなこと」を見つけていくことです。
たとえば、
・朝、カーテンを開けて空を眺める
・好きな音楽を1曲だけ聴く
・湯気の立つお茶をゆっくり味わう
・お気に入りのマグカップを選ぶ
・ベランダで風を感じてみる
これらはどれも、“自分のペースで生活を感じる”大切なリハビリです。
「できた」と思える体験が少しずつ増えていくことで、心のエネルギーがゆっくりと戻ってきます。
作業療法士として関わる中でも、「先週より少し元気そうですね」「今日はこんなことができましたね」
そんな小さな変化を一緒に喜ぶことを大切にしています。
心が疲れた時ほど、完璧を目指さなくて大丈夫!“できた自分”を認めてあげることが、回復への第一歩です。
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🌸 おわりに
秋は「実りの季節」と言われますが、同時に「心を整える季節」でもあります。
無理に頑張らず、朝の光、季節の香り、温かい飲み物など、小さな心地よさを積み重ねていきましょう。
訪問リハビリでは、身体機能の回復だけでなく、その方の“生活のリズム”や“心のバランス”を一緒に整えていくお手伝いをしています。
秋の空気を感じながら、無理のないペースで“心と体のリハビリ”を続けていきましょう🍀

↑ご利用者様とのお散歩で見つけた金木犀です♪
株式会社 ボンズシップ | 2025.10.21 13:00




